基材で選ぶロールコーターおすすめ3選|ロルコタ

サイズ別ロールコーター

ロールコーターのサイズは、研究開発向けの卓上機から大量生産向けのライン組込型まで、用途はさまざま。試作や小ロット生産向けでは、迅速な条件出しと高い再現性が重視される一方、中型から大型ラインでは、連続運転による歩留まり向上とコスト削減が鍵となります。

ロールコーターの選定では、サイズから大まかな候補を絞り込み、基材との適合性を詳しく見ることが重要です。このページでは、塗工対象となる基材別におすすめのロールコーターを紹介しているので、選定時の参考資料としてご活用ください。

塗工対象となる基材別
おすすめのロールコーター3選

ロールコーターのサイズとは

機械の設置スペースと扱える基材幅によって、大きく小型(卓上型)中型大型(ライン組込型)の3つに分類されます。

いずれもサイズによって対応可能な生産規模や塗工精度が異なるため、使用目的に合わせて適切なサイズを選ぶことが重要です。

分類 基材幅の目安 設置スペースの
目安
小型
(卓上型)
300mm以内 実験台や作業台上の空きスペース
中型 1m以内 独立した専用の設置スペース
大型
(ライン
組込型)
1m超 関連設備一式を設置できるスペース(乾燥炉や巻出・巻取装置など)

小型(卓上型)の
ロールコーターを紹介

A3用紙程度の省スペースで設置でき、数十mLの塗工液から試験が可能。ロール間隙をミクロン単位で調整できる精密ステージ、簡易洗浄トレイ、デジタル制御の回転数プロファイルを備え、開発サイクルを大幅に短縮します。

サンプルデータの再現性が高いため、量産機へのスケールアップ時に条件を移行しやすく、材料コストと検証時間を削減可能。研究開発から品質評価、教育用途まで幅広く利用される装置です。

次のページでは、小型(卓上型)のロールコーターを選ぶ際の要点と、小型(卓上型)ロールコーター製品の特徴を解説しています。

小型(卓上型)の
ロールコーターについて詳しく見る

素材で選ぶ
ロールコーターおすすめ3選

ロールコーターは、扱う基材に応じて製品を選ぶことで、生産性やコスト削減の向上が可能。
ここでは、「PET/PP/PCの基材」「高粘度液を使う基材」「超薄膜が必要な基材」と主要な基材ごとにおすすめの製品を扱うメーカーを紹介します。

包装材・機能性フィルムなど
PET/PP/PCの基材

反り・収縮・ムラを抑えられる

ファーネス
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • 包装材料
    業界
  • ラベル
    ステッカー
    業界
  • 機能性
    フィルム
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • 薄くて柔らかいため、乾燥中に収縮しやすい
  • 部位ごとの収縮差で反りやムラが発生しやすい
ファーネスなら解決できる理由
  • 業界でも珍しいμm単位のロール溝加工技術を保有。柔らかく反りやすい薄膜素材にも適切な溝形状を設計し、膜厚ムラを抑えた均一な塗布を実現
  • 張力・温度制御を備えたライン設計が可能。新設・既存の乾燥炉に両対応し、収縮や歪みを抑制
プリント基板・防振材など
高粘度液を使う基材

流れにくい液でもムラを減らせる

ヒラノテクシード
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • 建材業界
  • 自動車部品
    業界
  • 電子部品
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • ローラーを回しても、液が固くて動かない
  • 自重でなじみにくい高粘度液により、膜厚ムラが出てしまう
ヒラノテクシードなら解決できる理由
  • 一般的に20,000 mPa・s程度が上限とされる中、最大50,000 mPa・sの高粘度液に対応した高トルク設計(※)で、接着剤やペーストでも安定搬送が可能
  • 液を加温して粘度を下げることで、粘りのある液体にも適切な流動性を与え、ムラなく塗布できる
タッチパネル・液晶画面など
超薄膜が必要な基材

静電気・異物によるムラを防ぐ

テクノロール
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • ディスプレイ
    タッチパネル
    業界
  • 太陽電池
    二次電池
    業界
  • 光学
    フィルム
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • μm単位の薄膜のため、ほんのわずかなムラや歪みでもすぐ不良になる
  • 膜厚測定時の接触や静電気による異物付着で、欠陥や歩留まり低下に
テクノロールなら解決できる理由
  • 非接触膜厚センサーを搭載しており、触れずに厚み・ムラを詳細に測定可能。傷つきやすい基材でも表面に悪影響を与えることなく、品質を保てる
  • 静電気除去ロールによって、異物の付着を抑制し、不良発生を抑えて安定した歩留まりを実現
※通常、高粘度対応モデルの装置でも10,000〜20,000mPa・s程度が上限であることが多い。
ロールコーターのイメージ写真

基材で選ぶ

ロールコーターおすすめ3選