基材で選ぶロールコーターおすすめ3選|ロルコタ
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グラビアコーターとは?種類・特長・用途をわかりやすく解説

目次

グラビアコーターとは

グラビアコーターは、ロールコーターの方式の一つです。表面に微細な凹み(セル)を彫刻したグラビアロールを用いて、塗工液を基材に塗布します。

基本的な仕組みとしては、グラビアロールの凹部に塗工液を充填。その後、ドクターブレードと呼ばれる薄い板でロール表面の余分な液を掻き落とし、凹部に残った一定量の液を基材に転写して薄膜を形成します。

生産ラインの高速化に対応しやすく、汎用性が高いため、幅広い製造現場で導入されています。薄膜塗工を求める工程に適した設備です。

グラビアコーターの主な種類と特長

グラビアコーターには、ロールの配置や転写方法によって複数の方式が存在します。ここでは、各方式の構造的な違いやメリット・デメリットを比較しながら解説します。

ダイレクトグラビア・リバースグラビア

基材の進行方向に対してグラビアロールが正転する基本形です。構造がシンプルで制御がしやすく、毎分300メートル程度の高速塗工に対応します。粘度が低い液剤を用いた薄膜塗工(ウェット膜厚1〜20μm程度)に向いていますが、厚膜には不向きです。

一方、リバースグラビアは、基材の進行方向と逆向きにロールが回転します。液の保持力が高く、ダイレクト方式に比べてやや高粘度の液剤や、比較的厚みのある塗工に対応します。また、設備によってはダイレクトとリバースを兼用できるタイプもあります。

※参照元:松尾産業公式サイト
https://www.matsuo-sangyo.co.jp/innovation/column/direct-gravure/

キスリバースグラビア・ドクターチャンバーグラビア

バックアップロールを使用せず、基材とグラビアロールを軽く接触(キス)させて塗布する方式です。基材への物理的な負荷が少ないため、柔軟なフィルムなどへの塗布に向いており、良好な塗工面が得られます。ただし、高速での塗工にはやや不向きです。

ドクターチャンバーグラビアは、液の供給部とドクターブレードが一体化した密閉・半密閉構造を持っています。この構造により、高速塗布時における気泡の巻き込みや液の飛散を抑える効果があります。

その他にも、直径の小さなロールを使用して超薄膜塗工を行う小径グラビアなどの方式も存在します。

グラビアロールの彫刻と膜厚制御

グラビアコーターにおける塗工の膜厚は、グラビアロール表面に施された彫刻の形状や深さによって決まります。彫刻のパターンには、斜線型、台形型、ピラミッド型などがあり、それぞれセルの容積や転写量が異なります。容積精度に優れたロールを使用することで、安定した塗工品質を保つことが可能です。

塗工する膜厚を大きく変更する場合は、基本的にセル容積の異なる別のグラビアロールに交換して対応する必要があります。

グラビアコーターの用途・適用分野

薄膜かつ均一な塗工性能を活かし、様々な産業分野で活用されています。

例えば、ディスプレイやタッチパネルに使用される光学フィルムの製造においては、微細な膜厚管理が求められるため、キスリバースや小径グラビアがよく用いられます。

食品や医薬品のパッケージフィルムにおけるバリアコート、ドライラミネート用の接着剤塗工には、高速生産に向くダイレクトグラビアが適しています。

また、二次電池(リチウムイオン電池)の電極塗布や建材のコーティングなど、やや厚みや粘度が必要な工程ではリバースグラビアが採用されるなど、用途や液剤の特性に応じて適切な方式が選択されています。

まとめ

グラビアコーターは、薄膜塗工と高速生産の面で優れた性能を持つロールコーターです。ダイレクト、リバース、キスリバースなど多様な方式があり、グラビアロールの彫刻パターンの選定と組み合わせることで、幅広いニーズに対応します。

自社の扱う液剤の粘度や目標とする膜厚、生産速度といった条件を整理し、用途に合った方式を選定することが重要です。導入や設備の入れ替えを検討される際は、各メーカーでのテスト塗工を実施し、実際の仕上がりや設備との相性を確認することをおすすめします。

本サイトでは、ロールコーターの用途や動作原理など役立つ基礎知識を他にも掲載します。基材別にロールコーターを提供する企業も紹介していますので、装置の導入や入れ替えを検討にぜひ参考にしてください。

素材で選ぶ
ロールコーターおすすめ3選

ロールコーターは、扱う基材に応じて製品を選ぶことで、生産性やコスト削減の向上が可能。
ここでは、「PET/PP/PCの基材」「高粘度液を使う基材」「超薄膜が必要な基材」と主要な基材ごとにおすすめの製品を扱うメーカーを紹介します。

包装材・機能性フィルムなど
PET/PP/PCの基材

反り・収縮・ムラを抑えられる

ファーネス
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • 包装材料
    業界
  • ラベル
    ステッカー
    業界
  • 機能性
    フィルム
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • 薄くて柔らかいため、乾燥中に収縮しやすい
  • 部位ごとの収縮差で反りやムラが発生しやすい
ファーネスなら解決できる理由
  • 業界でも珍しいμm単位のロール溝加工技術を保有。柔らかく反りやすい薄膜素材にも適切な溝形状を設計し、膜厚ムラを抑えた均一な塗布を実現
  • 張力・温度制御を備えたライン設計が可能。新設・既存の乾燥炉に両対応し、収縮や歪みを抑制
プリント基板・防振材など
高粘度液を使う基材

流れにくい液でもムラを減らせる

ヒラノテクシード
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • 建材業界
  • 自動車部品
    業界
  • 電子部品
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • ローラーを回しても、液が固くて動かない
  • 自重でなじみにくい高粘度液により、膜厚ムラが出てしまう
ヒラノテクシードなら解決できる理由
  • 一般的に20,000 mPa・s程度が上限とされる中、最大50,000 mPa・sの高粘度液に対応した高トルク設計(※)で、接着剤やペーストでも安定搬送が可能
  • 液を加温して粘度を下げることで、粘りのある液体にも適切な流動性を与え、ムラなく塗布できる
タッチパネル・液晶画面など
超薄膜が必要な基材

静電気・異物によるムラを防ぐ

テクノロール
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • ディスプレイ
    タッチパネル
    業界
  • 太陽電池
    二次電池
    業界
  • 光学
    フィルム
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • μm単位の薄膜のため、ほんのわずかなムラや歪みでもすぐ不良になる
  • 膜厚測定時の接触や静電気による異物付着で、欠陥や歩留まり低下に
テクノロールなら解決できる理由
  • 非接触膜厚センサーを搭載しており、触れずに厚み・ムラを詳細に測定可能。傷つきやすい基材でも表面に悪影響を与えることなく、品質を保てる
  • 静電気除去ロールによって、異物の付着を抑制し、不良発生を抑えて安定した歩留まりを実現
※通常、高粘度対応モデルの装置でも10,000〜20,000mPa・s程度が上限であることが多い。
ロールコーターのイメージ写真

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