基材で選ぶロールコーターおすすめ3選|ロルコタ

コンマコーターとは

目次

高粘度・厚膜の塗布に優れ、ロールの隙間で液を計量するコンマコーター。本記事では、コンマコーターの概要をはじめ、基本的な原理からメリット・デメリット、具体的な用途まで詳しく解説します。

コンマコーター(ブレード塗工)の基本原理

コンマロールと液の計量メカニズム

コンマコーターは、横から見た形状が記号の「,(コンマ)」に似ているローラー(ブレード)を用いることから、その名前が付けられました。

塗布の仕組みとしては、コンマロールと基材を支えるロールの隙間(ギャップ)に液だまりを作り、コンマ形状の鋭利な刃で余分な液を掻き落とすようにして厚みを規制します。この隙間の調整によって液が計量され、基材上に一定の厚みを持つ樹脂の膜が形成される原理となっています。

「コンマコーター」はヒラノテクシード社の登録商標

製造現場で広く認知されている塗工方式ですが、「コンマコーター®」および「コンマロール®」はヒラノテクシードの登録商標です。一般的にブレード塗工の一種として扱われることもあります。

※参照元:ヒラノテクシード(https://www.hirano-tec.co.jp/manufacturing/equipment_01.html

コンマコーターのメリット・デメリット

導入を検討する上で知っておくべき、コンマコーター特有の長所と短所を解説します。

メリット:高粘度への対応力と清掃性の高さ

大きな強みは、高粘度のペースト状液剤であっても一定の厚みに塗工できる点にあります。

また、装置の構造がシンプルであるため清掃性が高く、液替えを容易に行えることも特徴です。この扱いやすさから、頻繁に仕様を変更する多品種少量生産や研究開発の用途にも適している方式といえます。

デメリット:スジの発生リスクと高速塗工の限界

注意すべき点として、液剤に異物が混入するとナイフ(刃)に引っかかり、塗工面に線状の欠陥(スジ)が入るリスクが挙げられます。

また、隙間で液を計量する構造上、グラビアコーターなどの他の方式に比べて高速化が難しく、低速から中速での塗工が基本となる点も考慮が必要です。

コンマコーターが活躍する用途

コンマコーターは「厚膜かつ高精度な塗布が可能」という強みが求められる分野で多用されています。

具体的には、二次電池(リチウムイオン電池)の電極材をはじめ、合成皮革、粘着テープなどの生産ラインが代表的です。これらの製品はペースト状の液剤を均一に塗工する必要があるため、コンマコーターの特性が発揮されます。

まとめ

コンマコーターは高粘度液や厚膜の塗布において強みを持ち、多品種生産にも柔軟に対応できる塗工方式です。二次電池の電極材や合成皮革など、厚塗りが前提となる生産ラインであれば、有力な選択肢となるでしょう。

一方で、塗工設備に求める要件は現場によって様々です。「より高い精度で平滑な塗面を作りたい」「極薄膜を高速で量産したい」といった場合は、高精度な膜厚制御が得意な「リバース方式」や、高速塗工に長けた「グラビア方式」など、別の選択肢を検討すべきケースもあります。

生産ラインの競争力を高めるためには扱う液剤の特性や求める品質に合わせ、最適な方式を見極めることが何より重要です。以下のページではロールコーターの主な種類と特徴を掲載しています。ぜひ参考にしてください。

素材で選ぶ
ロールコーターおすすめ3選

ロールコーターは、扱う基材に応じて製品を選ぶことで、生産性やコスト削減の向上が可能。
ここでは、「PET/PP/PCの基材」「高粘度液を使う基材」「超薄膜が必要な基材」と主要な基材ごとにおすすめの製品を扱うメーカーを紹介します。

包装材・機能性フィルムなど
PET/PP/PCの基材

反り・収縮・ムラを抑えられる

ファーネス
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • 包装材料
    業界
  • ラベル
    ステッカー
    業界
  • 機能性
    フィルム
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • 薄くて柔らかいため、乾燥中に収縮しやすい
  • 部位ごとの収縮差で反りやムラが発生しやすい
ファーネスなら解決できる理由
  • 業界でも珍しいμm単位のロール溝加工技術を保有。柔らかく反りやすい薄膜素材にも適切な溝形状を設計し、膜厚ムラを抑えた均一な塗布を実現
  • 張力・温度制御を備えたライン設計が可能。新設・既存の乾燥炉に両対応し、収縮や歪みを抑制
プリント基板・防振材など
高粘度液を使う基材

流れにくい液でもムラを減らせる

ヒラノテクシード
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • 建材業界
  • 自動車部品
    業界
  • 電子部品
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • ローラーを回しても、液が固くて動かない
  • 自重でなじみにくい高粘度液により、膜厚ムラが出てしまう
ヒラノテクシードなら解決できる理由
  • 一般的に20,000 mPa・s程度が上限とされる中、最大50,000 mPa・sの高粘度液に対応した高トルク設計(※)で、接着剤やペーストでも安定搬送が可能
  • 液を加温して粘度を下げることで、粘りのある液体にも適切な流動性を与え、ムラなく塗布できる
タッチパネル・液晶画面など
超薄膜が必要な基材

静電気・異物によるムラを防ぐ

テクノロール
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • ディスプレイ
    タッチパネル
    業界
  • 太陽電池
    二次電池
    業界
  • 光学
    フィルム
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • μm単位の薄膜のため、ほんのわずかなムラや歪みでもすぐ不良になる
  • 膜厚測定時の接触や静電気による異物付着で、欠陥や歩留まり低下に
テクノロールなら解決できる理由
  • 非接触膜厚センサーを搭載しており、触れずに厚み・ムラを詳細に測定可能。傷つきやすい基材でも表面に悪影響を与えることなく、品質を保てる
  • 静電気除去ロールによって、異物の付着を抑制し、不良発生を抑えて安定した歩留まりを実現
※通常、高粘度対応モデルの装置でも10,000〜20,000mPa・s程度が上限であることが多い。
ロールコーターのイメージ写真

基材で選ぶ

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