基材で選ぶロールコーターおすすめ3選|ロルコタ

ロールコーターの導入に使える補助金とは?

ロールコーターの導入には、本体だけでなく、乾燥装置や巻出し・巻取り装置、制御装置なども必要になることがあり、まとまった設備投資が発生します。そのため、新規導入や設備更新にあたり、補助金を活用できないか検討している企業も多いでしょう。

ロールコーターは、設備投資を支援する補助金の対象になる可能性があります。ただし、設備の名称だけで対象になるわけではありません。ロールコーターの導入によって、どのような製品開発や省力化、生産性向上を実現するのかを事業計画で示すことが重要です。

本記事では、ロールコーターの導入時に検討できる補助金や、対象になりやすい導入計画、申請前に準備しておきたい情報について解説します。

ロールコーターの導入に補助金は利用できる?

設備投資系補助金の対象になる可能性がある

ロールコーター本体や付帯装置は、補助金の公募要領で定められた条件を満たせば、機械装置・システム構築費などの対象経費として申請できる可能性があります。対象になるかどうかは、利用する制度や事業計画、設備の用途によって異なります。

補助金を探す際は、「ロールコーターが対象設備として明記されているか」だけを見るのではなく、自社の導入目的が制度の支援目的に合っているかを確認しましょう。公募要領や対象経費の詳細を読み、必要に応じて事務局へ問い合わせることも大切です。

単なる老朽化設備の更新では採択されにくい

古くなったロールコーターを、同じ機能や能力の新しい設備へ置き換えるだけでは、補助事業としての必要性を十分に示せないことがあります。多くの設備投資系補助金では、革新的な製品開発や省力化、生産性向上などが求められます。

設備更新を申請する場合は、塗工速度の向上、膜厚精度の改善、段取り時間の短縮、材料ロスの削減など、従来設備から何が変わるのかを明確にします。更新そのものではなく、更新によって生まれる事業上の効果を説明することが重要です。

ロールコーター導入時に検討できる主な補助金

ものづくり補助金

ものづくり補助金は、中小企業等による革新的な新製品・新サービスの開発や、海外需要開拓に必要な設備投資などを支援する制度です。新しい機能性フィルムの開発や、従来は対応できなかった塗工条件への対応などを目的とする場合に検討できます。

ロールコーターを導入するだけではなく、設備を利用してどのような製品を開発し、顧客へどのような価値を提供するのかを示す必要があります。申請時にはGビズIDプライムの取得も必要となるため、公募開始前から準備を進めましょう。

参照元:中小企業庁公式HP
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260206001.html

中小企業省力化投資補助金の一般型

中小企業省力化投資補助金の一般型は、企業ごとの業務プロセスに合わせた設備導入やシステム構築を支援する制度です。手作業や半自動で行っている塗工工程を自動化し、人手不足への対応や生産能力の向上を図る場合に候補となります。

申請では、導入前後の作業時間や必要人員、生産量などを比較し、省力化の効果を説明することが重要です。「高性能な設備を導入する」ではなく、「何時間・何人分の作業を削減できるか」まで具体化すると、計画の説得力が高まります。

参照元:中小企業庁公式HP
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo.html

新事業進出に関する補助金

既存事業とは異なる新市場や高付加価値事業へ進出する場合は、新事業進出を支援する補助金も検討できます。例えば、新しい機能性材料の塗工事業を開始する、試作中心だった製品を量産化するなどの計画が考えられます。

2026年には、技術的革新性のある製品・サービス開発や、新市場・高付加価値事業への進出、海外市場開拓に向けた設備投資を支援する制度も公表されています。制度は変更されるため、申請時点の最新情報を確認してください。

参照元:中小企業庁公式HP
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260630002.html

自治体独自の設備投資補助金

国の制度だけでなく、都道府県や市区町村、地域の産業振興機関が独自の補助金を実施している場合があります。設備投資、省エネルギー、工場の自動化、新製品開発など、地域によって対象となる取り組みはさまざまです。

自治体の制度は、対象地域や募集期間が限定されている一方、自社の所在地や事業内容に合えば有力な選択肢になります。国の補助金と併せて、自治体の公式サイトや商工会議所、地域の中小企業支援機関でも情報を集めましょう。

補助金の対象になりやすいロールコーター導入計画

塗工工程の自動化と作業時間の削減

手作業による塗布や材料供給、塗工条件の調整を自動化する計画は、省力化との関連を説明しやすいテーマです。作業者による調整が多い工程を機械化すれば、作業負担の軽減や生産量の拡大につなげられます。

事業計画では、現在の作業人数、1回当たりの作業時間、月間の処理量などを整理します。そのうえで、導入後に削減できる時間や増加する生産量を示し、設備が必要な理由を具体的に説明します。

品質の安定化と不良率の低減

膜厚や塗布量のばらつきが課題となっている場合は、塗工精度や張力制御、乾燥条件を改善できる設備の導入が考えられます。品質の安定化によって、再加工や廃棄、材料ロスを減らせる可能性があります。

申請時には、不良率や再加工件数、廃棄量などの現状を数値で示します。品質向上を抽象的に述べるだけでなく、設備導入によって改善する指標を設定することが大切です。

新製品の量産化や塗工工程の内製化

研究開発段階にある新素材や新製品を量産へ移行するため、ロールコーターを導入する計画も考えられます。対応可能な基材、塗液、塗工幅、乾燥温度などを広げ、新たな受注や市場開拓につなげる計画です。

外注している塗工工程を内製化する場合は、外注費の削減だけでなく、納期短縮、試作回数の増加、技術情報の管理なども効果として整理できます。内製化後にどのような受注や製品展開を実現するかまで示しましょう。

ロールコーター導入で補助対象になり得る経費

本体や付帯装置の費用

ロールコーター本体のほか、事業に必要な乾燥装置、巻出し・巻取り装置、張力制御装置、検査装置、制御システムなども対象経費として申請できる場合があります。ただし、認められる範囲は補助金ごとに異なります。

付帯装置を申請する場合は、本体との関係や事業上の必要性を説明できるようにします。単に便利だから追加するのではなく、求める品質や生産能力を実現するために必要な構成であることを、仕様書や工程図で示しましょう。

運搬費や据付費などの関連費用

設備の運搬や据付、専門業者による調整費用などが、本体と一体の経費として認められることもあります。一方で、建物の改修費や基礎工事、電気工事などは、制度や工事内容によって対象外になる可能性があります。

見積書を取得する際は、「ロールコーター一式」とまとめず、本体、付帯装置、運搬、据付、調整などの内訳を分けてもらうと確認しやすくなります。対象外経費が含まれていないか、申請前に精査してください。

対象外になりやすい費用

交付決定前に契約や発注を行った設備は、補助対象外になるのが一般的です。また、消費税、汎用性の高い備品、補助事業との関係が不明確な工事なども対象外になる可能性があります。

中古設備についても、全面的に認められない制度や、複数の見積書など一定の条件を求める制度があります。見積取得や商談は早めに進めつつ、正式な契約・発注時期は公募要領に従うことが重要です。

ロールコーターの補助金申請で求められる事業計画

現在の課題と導入効果を数値で示す

事業計画では、現在の塗工工程にどのような課題があるのかを整理します。作業時間、生産量、不良率、材料ロス、外注費、必要人員、納期など、設備導入前の状況をできる限り数値で把握しましょう。

導入後についても、処理速度や生産能力がどの程度向上するのか、作業時間や不良率をどこまで削減するのかを示します。導入前後を同じ指標で比較すると、設備投資の効果が伝わりやすくなります。

必要な設備仕様と事業成果を結び付ける

塗工幅、対応する基材、塗布量、ライン速度、乾燥方式、張力制御など、必要な仕様を整理します。仕様を選んだ理由を、開発する製品や目標とする生産量、顧客の要求品質と関連付けて説明することが重要です。

さらに、設備導入から売上や付加価値の向上へ至る流れも示します。新規受注の獲得、量産への移行、納期短縮、外注費削減など、設備導入後に会社の事業がどのように変わるのかを具体化しましょう。

補助金を使ってロールコーターを導入する流れ

導入目的と設備仕様を整理する

最初に、現在の課題と設備導入の目的を整理します。補助金が使える設備を探すのではなく、自社に必要な塗工方式や生産能力、付帯装置を明確にしたうえで、計画に合う制度を選ぶことが基本です。

メーカーへ相談する際は、基材、塗液、塗工幅、膜厚、ライン速度、乾燥条件、生産量などを伝えます。仕様の検討と並行して、導入によって改善する工程や数値も整理しておきましょう。

制度を選び、見積書や資料を準備する

導入目的に合う補助金を選び、対象者、対象経費、補助率、申請期限などを確認します。その後、メーカーから見積書や仕様書、カタログ、設備構成図などを取得し、事業計画の根拠資料として準備します。

電子申請にGビズIDプライムが必要な制度もあるため、アカウントを持っていない場合は早めに申請してください。公募締切の直前に準備を始めると、見積内容や計画を十分に検討できないおそれがあります。

参照元:中小企業庁公式HP
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260206001.html

採択後も交付決定を待って発注する

申請が採択されても、すぐに設備を発注できるとは限りません。採択後に交付申請や経費の確認が行われ、交付決定を受けてから補助事業を開始する制度が一般的です。

発注可能な時期を誤ると、設備費が補助対象外になる可能性があります。メーカーと希望納期を共有しながら、補助金の手続きと製造・納入スケジュールを並行して調整することが大切です。

ロールコーターの補助金申請で注意したいポイント

補助金は原則として後払い

多くの補助金では、設備を導入して代金を支払い、実績報告や検査が完了した後に補助金が交付されます。採択された時点で設備代金を受け取れるわけではないため、自己資金や融資による支払い準備が必要です。

補助対象経費の全額が支給されるわけでもありません。補助率を超える部分や対象外経費、消費税などは自社負担となるため、設備の総額だけでなく、補助金入金までの資金繰りを確認しましょう。

最新の公募要領を必ず確認する

補助金の名称や対象経費、補助率、要件、公募期間は変更されることがあります。過去に同じようなロールコーターが採択されていても、現在の制度で同じ条件が認められるとは限りません。

過去の採択事例は、導入目的や事業計画の考え方を知る材料として活用できます。ただし、実際に申請するときは、中小企業庁や事務局、自治体などが公開する最新の公募要領を基準に判断してください。

参照元:中小企業庁公式HP
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo.html

ロールコーターの導入事例から見る補助金活用の考え方

設備ではなく事業の変化を伝える

ロールコーターを製造する松岡機械製作所は、ペロブスカイト太陽電池の製造プラットフォーム事業について、事業再構築補助金第12回公募で採択されたことを公表しています。設備や塗工技術を、新しい事業領域と結び付けた事例です。

このような事例からも、補助金申請では設備の購入自体ではなく、新製品の開発や新分野への進出など、事業の変化を示すことが重要だとわかります。なお、事業再構築補助金は過去の制度であり、現在の申請制度とは区別して確認する必要があります。

参照元:松岡機械製作所公式HP
https://www.mkss.co.jp/news/事業再構築補助金12回/

ロールコーターの補助金に関するよくある質問

既存設備の入れ替えにも使えますか?

既存設備の入れ替えでも申請できる可能性はありますが、同等設備への単純な更新では、制度の目的に合わないことがあります。更新によって生産性や品質、対応可能な製品がどのように変わるのかを示す必要があります。

設備の老朽化だけを理由にせず、塗工速度の向上や不良率の低減、省人化、新製品への対応など、具体的な効果を整理してください。

オーダーメイド設備や付帯装置も対象になりますか?

自社の製品や工程に合わせて設計するオーダーメイドのロールコーターも、制度の条件を満たせば対象になる可能性があります。乾燥装置や巻取り装置なども、補助事業に不可欠であることを説明できれば、併せて申請できる場合があります。

ただし、対象経費の範囲は制度によって異なります。設備構成と各装置の役割を明確にし、事務局や支援機関へ事前に確認しましょう。

申請前にメーカーへ相談してもよいですか?

申請前の段階からメーカーへ相談できます。むしろ、必要な仕様や概算費用、製造期間を把握するためには、早めの相談が有効です。設備の仕様が不明確なままでは、導入効果や事業スケジュールも具体化できません。

ただし、相談や見積取得と、契約・発注は別です。補助金の対象となる発注時期を確認し、交付決定前に契約しないよう注意してください。

ロールコーターの導入は設備選定と補助金申請を並行して進めよう

ロールコーターは、ものづくりや省力化、新事業進出などを支援する補助金の対象になる可能性があります。ただし、設備名だけで採否が決まるのではなく、導入によって実現する製品開発、生産性向上、品質改善などが重視されます。

補助金の活用を検討する場合は、現在の課題を数値で整理し、必要な設備仕様と導入効果を明確にしましょう。メーカーから見積書や仕様資料を取得しながら、利用する制度や申請スケジュールを確認することも必要です。

補助制度は年度や公募回によって内容が変わります。設備選定と申請準備を早めに始め、最新の公募要領を確認しながら、無理のない導入計画を立ててください。

素材で選ぶ
ロールコーターおすすめ3選

ロールコーターは、扱う基材に応じて製品を選ぶことで、生産性やコスト削減の向上が可能。
ここでは、「PET/PP/PCの基材」「高粘度液を使う基材」「超薄膜が必要な基材」と主要な基材ごとにおすすめの製品を扱うメーカーを紹介します。

包装材・機能性フィルムなど
PET/PP/PCの基材

反り・収縮・ムラを抑えられる

ファーネス
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • 包装材料
    業界
  • ラベル
    ステッカー
    業界
  • 機能性
    フィルム
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • 薄くて柔らかいため、乾燥中に収縮しやすい
  • 部位ごとの収縮差で反りやムラが発生しやすい
ファーネスなら解決できる理由
  • 業界でも珍しいμm単位のロール溝加工技術を保有。柔らかく反りやすい薄膜素材にも適切な溝形状を設計し、膜厚ムラを抑えた均一な塗布を実現
  • 張力・温度制御を備えたライン設計が可能。新設・既存の乾燥炉に両対応し、収縮や歪みを抑制
プリント基板・防振材など
高粘度液を使う基材

流れにくい液でもムラを減らせる

ヒラノテクシード
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • 建材業界
  • 自動車部品
    業界
  • 電子部品
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • ローラーを回しても、液が固くて動かない
  • 自重でなじみにくい高粘度液により、膜厚ムラが出てしまう
ヒラノテクシードなら解決できる理由
  • 一般的に20,000 mPa・s程度が上限とされる中、最大50,000 mPa・sの高粘度液に対応した高トルク設計(※)で、接着剤やペーストでも安定搬送が可能
  • 液を加温して粘度を下げることで、粘りのある液体にも適切な流動性を与え、ムラなく塗布できる
タッチパネル・液晶画面など
超薄膜が必要な基材

静電気・異物によるムラを防ぐ

テクノロール
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • ディスプレイ
    タッチパネル
    業界
  • 太陽電池
    二次電池
    業界
  • 光学
    フィルム
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • μm単位の薄膜のため、ほんのわずかなムラや歪みでもすぐ不良になる
  • 膜厚測定時の接触や静電気による異物付着で、欠陥や歩留まり低下に
テクノロールなら解決できる理由
  • 非接触膜厚センサーを搭載しており、触れずに厚み・ムラを詳細に測定可能。傷つきやすい基材でも表面に悪影響を与えることなく、品質を保てる
  • 静電気除去ロールによって、異物の付着を抑制し、不良発生を抑えて安定した歩留まりを実現
※通常、高粘度対応モデルの装置でも10,000〜20,000mPa・s程度が上限であることが多い。
ロールコーターのイメージ写真

基材で選ぶ

ロールコーターおすすめ3選