基材で選ぶロールコーターおすすめ3選|ロルコタ
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塗布の手作業によるムラを改善する方法

目次

塗布工程を手作業で行っていると、作業者によって塗布量や塗布速度、動作などに差が生じ、仕上がりが安定しないことがあります。

本記事では、塗布を手作業で行うとムラが発生しやすい理由と、その具体的な改善方法について解説します。さらに、手作業から工程を機械化する場合に、ロールコーターが適する条件についても紹介します。

塗布を手作業するとムラが発生しやすい理由

塗布量を一定に保ちにくい

手作業による塗布では、毎回まったく同じ量を塗布することが難しく、作業者の感覚や操作によって塗布量に差が生じます。塗布量が多ければ過剰塗布、少なければ塗布不足となり、製品ごとの仕上がりにばらつきが出る原因になります。

特に、同一製品を繰り返し生産する工程ほど、作業者ごとの感覚差がそのまま個体差として積み重なりやすい点が課題です。

塗布速度や力加減に差が出る

手作業では、塗布する速度や工具を動かす方向、押し当てる力などが作業者によって異なります。同じ手順に沿って作業していても、実際の動作まで完全に一致させることは容易ではありません。

そのため、同じ材料・同じ工程であっても、担当者が変わるだけで仕上がりに差が生まれてしまうのが実情です。

作業者の経験や熟練度に左右される

塗布作業では、材料の扱い方や工具の動かし方など、経験によって身につく技能が仕上がりに影響する場合があります。熟練した作業者であれば安定して処理できる一方、経験の浅い作業者が同じ品質を再現するまでには時間がかかります。

こうした状態が続けば、教育にかかる負担が増えるだけでなく、特定の作業者が不在になった際に生産体制そのものが揺らぐおそれもあります。

作業量が増えるほど一定品質を維持しにくくなる

塗布回数や処理量が増えるほど、手作業による工程管理の負担も大きくなります。少量生産では目立たなかった作業者ごとの差が、量産化によって顕在化するケースも少なくありません。

生産量が増えるにつれて、こうした個々の作業者差を手順の見直しだけで吸収することは難しくなっていきます。

手作業による塗布ムラが製造工程に与える影響

製品ごとの品質にばらつきが生じる

手作業による塗布条件の違いは、製品ごとの仕上がりの差につながります。同じ製品を一定の品質で生産する必要がある場合、個々の作業結果にばらつきがあると、品質管理にかかる負担も大きくなります。

検品や手直しの工数が増える

塗布状態にばらつきがあると、検品で確認すべき製品が増えたり、基準を満たさない製品の手直しが必要になったりします。塗布工程だけでなく、その後の検査や修正作業にも負担が及ぶ点は見過ごせません。

再塗布や廃棄による材料ロスが発生する

塗布量が適切でない場合には、再塗布によって材料を追加で使用したり、規格を満たさない製品を廃棄したりする必要が生じます。こうしたロスが積み重なると、材料費だけでなく製造コスト全体にも影響します。

生産量を増やしにくくなる

手作業では、作業者の人数や一人あたりの処理量が生産能力に直結します。受注量の増加や量産化に対応するために人員を増やす場合も、採用や教育、作業スペースの確保など、新たな負担が生じる点に注意が必要です。

手作業による塗布ムラを解消する対策

作業条件と手順を標準化する

まずは、塗布量や塗布速度、使用する工具、作業手順などを明確にし、作業者による違いを減らし、標準作業を定めて手順を統一すれば、担当者が変わっても同じ条件で作業しやすくなります。

ただし、標準化だけで人の動作を完全に一定にすることはできません。品質差が残る場合には、治具や設備の導入など、さらに一歩進んだ対策が必要になります。

治具や補助具を使って作業を安定させる

治具や補助具を使用すると、基材の位置や工具の動かし方など、作業者が感覚で調整していた部分を一定にしやすくなります。手順を統一するだけではばらつきを抑えにくい工程では、こうした補助具の活用も有効な方法です。

検査方法と品質基準を統一する

塗布後の検査方法や合否判定の基準が担当者によって異なると、品質管理そのものにもばらつきが生じます。合格と判断する状態を明確にし、検査手順をそろえることで、品質を一定の基準で管理しやすくなります。

塗布工程を機械化する

標準化や治具の活用を行っても作業者による差が残る場合は、塗布工程そのものを設備へ置き換える方法があります。人が手作業で行っていた工程を機械化し、塗布に必要な動作や処理を設備で管理することで、手作業に依存する範囲を減らせます。

塗布工程を機械化すると何が変わる?

作業者による塗布条件の差を抑えられる

設備によって塗布の動作や処理条件を管理することで、作業者ごとの速度や力加減などによる差を抑えられます。担当者が変わっても一定の条件で処理しやすくなり、作業者の熟練度に左右されにくい工程へ移行できます。

一定条件で繰り返し塗布できる

設備化すると、設定した条件に沿って同じ工程を繰り返し処理できます。作業者が都度調整する必要がなくなるため、同一製品を継続して生産する場合でも、作業方法を統一しやすくなります。

連続処理によって生産性を高められる

基材を連続して処理できる設備を導入すれば、1枚ずつ手作業で塗布する工程と比べて、一定の速度で処理を進められます。生産量が増えた場合にも、作業者の人数だけに頼らず工程能力を高めやすくなります。

手作業の負担を軽減できる

繰り返し行っていた塗布作業を設備へ移行することで、作業者の負担を軽減できます。作業者は材料の補充や設備の監視、品質確認など、設備運用に必要な業務へ役割を切り替えられるため、工程全体の作業分担も見直しやすくなります。

手作業からロールコーターへの変更が適しているケース

塗布工程を機械化する方法の一つがロールコーターです。ロールコーターは、基材を搬送しながら塗布する連続式の設備として使用されるため、手作業から切り替える際は、現在の工程がロールコーターに適しているかを確認する必要があります。

フィルム・紙・金属板などの平面基材に塗布する

フィルム、紙、金属板などの平面状の基材を一定方向へ搬送しながら塗布する工程では、ロールコーターが適しています。基材を連続して送りながら塗布できるため、手作業で基材ごとに処理していた工程を機械化しやすくなります。

同じ基材へ繰り返し塗布する

同じ種類の基材に対して同様の塗布を繰り返す量産工程は、ロールコーターが得意とする領域です。手作業で一つひとつ対応していた工程を設備に集約し、一定の条件で継続して処理できます。

一定の塗布量・膜厚を維持したい

塗布量や膜厚を一定に管理したい工程では、作業者の感覚に依存する手作業よりも、設備側で塗布条件を管理する方法が適しています。ロールコーターでは、基材を搬送しながら一定条件で塗布することで、作業者ごとの差を抑えた生産体制を構築できます

量産化に伴って手作業を減らしたい

生産量の増加によって、作業者の増員だけでは対応しにくくなった場合は、ロールコーターによる機械化が有効です。連続処理へ切り替えることで、作業者の人数に依存していた塗布工程を効率化し、量産体制へ移行しやすくなります

塗布工程を連続化・自動化したい

塗布だけを単独で行うのではなく、基材の搬送や乾燥を含む生産ラインの一工程として組み込みたい場合にも、ロールコーターは適しています。既存設備との接続条件を確認しながら設備仕様を決めることで、塗布工程全体の連続化につなげられます。

ロールコーターを導入する前に確認したい条件

ロールコーターを導入する際に欠かせないのが、装置の性能だけでなく自社の生産条件との適合性を確認することです。メーカーへ相談する前に、以下の項目を整理しておくと、設備仕様を検討しやすくなります。

基材の材質・厚み・幅

使用する基材の種類やサイズは、必要な搬送条件や設備仕様を左右する要素です。材質だけでなく、厚みや幅などもあわせて整理しておくと、適した設備を絞り込みやすくなります。

塗工液の粘度・性状

使用する塗工液の粘度や性状は、設備を選定する際の確認項目です。現在使用している材料の情報を整理し、実際の塗布条件に対応できる設備かを確認します。

必要な塗布量・膜厚

目標値だけでなく、品質上許容できる範囲まで整理しておくと、設備選定やテスト時の評価基準を設定しやすくなります

必要な生産速度

現在の生産量だけでなく、将来的に必要となる処理量や生産速度も確認します。量産化を目的とする場合は、現在の手作業と同等の処理量だけでなく、増産後の工程能力まで考慮した設備選定が必要です。

既存の搬送・乾燥設備との接続

既存ラインに組み込む場合は、前後工程との接続条件も確認します。搬送設備や乾燥設備などとの位置関係を整理し、既存設備を活用できるかを含めて導入仕様を決定します。

まとめ

手作業による塗布では、作業者によって塗布条件が変わり、品質のばらつきにつながる場合があります。作業条件の標準化などで改善できるケースもありますが、量産化に伴って手作業の負担やばらつきが大きくなる場合は、工程の機械化も有効な手段です。

フィルム・紙・金属板などの平面基材へ繰り返し塗布し、一定の塗布量や膜厚を維持したい場合は、ロールコーターによる連続・自動塗布が適しています。手作業による塗布ムラや品質のばらつきを改善したい場合は、現在の基材や塗工条件、生産量などを整理し、ロールコーターの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

本サイトでは、主要な基材別におすすめのロールコーターメーカーを紹介しています。ロールコーターの導入を検討する際は、対応基材や塗工条件などを比較し、自社の工程に適したメーカーを探してみてください。

基材別で選ぶ
おすすめのロールコーター3選

素材で選ぶ
ロールコーターおすすめ3選

ロールコーターは、扱う基材に応じて製品を選ぶことで、生産性やコスト削減の向上が可能。
ここでは、「PET/PP/PCの基材」「高粘度液を使う基材」「超薄膜が必要な基材」と主要な基材ごとにおすすめの製品を扱うメーカーを紹介します。

包装材・機能性フィルムなど
PET/PP/PCの基材

反り・収縮・ムラを抑えられる

ファーネス
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • 包装材料
    業界
  • ラベル
    ステッカー
    業界
  • 機能性
    フィルム
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • 薄くて柔らかいため、乾燥中に収縮しやすい
  • 部位ごとの収縮差で反りやムラが発生しやすい
ファーネスなら解決できる理由
  • 業界でも珍しいμm単位のロール溝加工技術を保有。柔らかく反りやすい薄膜素材にも適切な溝形状を設計し、膜厚ムラを抑えた均一な塗布を実現
  • 張力・温度制御を備えたライン設計が可能。新設・既存の乾燥炉に両対応し、収縮や歪みを抑制
プリント基板・防振材など
高粘度液を使う基材

流れにくい液でもムラを減らせる

ヒラノテクシード
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • 建材業界
  • 自動車部品
    業界
  • 電子部品
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • ローラーを回しても、液が固くて動かない
  • 自重でなじみにくい高粘度液により、膜厚ムラが出てしまう
ヒラノテクシードなら解決できる理由
  • 一般的に20,000 mPa・s程度が上限とされる中、最大50,000 mPa・sの高粘度液に対応した高トルク設計(※)で、接着剤やペーストでも安定搬送が可能
  • 液を加温して粘度を下げることで、粘りのある液体にも適切な流動性を与え、ムラなく塗布できる
タッチパネル・液晶画面など
超薄膜が必要な基材

静電気・異物によるムラを防ぐ

テクノロール
製品例のイラスト
こんな業界の方におすすめ
  • ディスプレイ
    タッチパネル
    業界
  • 太陽電池
    二次電池
    業界
  • 光学
    フィルム
    業界
こんな課題を持つ方におすすめ
  • μm単位の薄膜のため、ほんのわずかなムラや歪みでもすぐ不良になる
  • 膜厚測定時の接触や静電気による異物付着で、欠陥や歩留まり低下に
テクノロールなら解決できる理由
  • 非接触膜厚センサーを搭載しており、触れずに厚み・ムラを詳細に測定可能。傷つきやすい基材でも表面に悪影響を与えることなく、品質を保てる
  • 静電気除去ロールによって、異物の付着を抑制し、不良発生を抑えて安定した歩留まりを実現
※通常、高粘度対応モデルの装置でも10,000〜20,000mPa・s程度が上限であることが多い。
ロールコーターのイメージ写真

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